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  • 2024年12月11日12:05

スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(283) リメイク版

※この記事はリメイク版です
リメイクの経緯はコチラ
元記事はコチラ



4月某日、津久武高校。


ザッ!

校門の前に立つ、湘北バスケ部。



宮城 「ついに来たぜ」

晴子 「いよいよですね」

彩子 「新生・湘北の初陣よ」


先頭の宮城、振り返ってコブシを握る。

「よーっし、お前ら!! 
戦いの準備はできてるな!?」


ギン!

桜木 「トーゼン!!!」

ギン!

流川 「とっくに」


宮城 「ん? ふたりだけか…?」


ビク!!

1年生たち (や、やばい…。雷が…!)


宮城 「もう一度聞く…」

部員たちに、鋭い視線を向ける。


「戦いの準備はできてんのか!!!?」



1年 「ハ、ハイ…!!!!!」



宮城 「よーーーーっし!! 行くぞおお!!」

「オウ!!!!!!」


晴子、彩子、ニコリ。 

「おー!!」

安西、ニコリ。

「フム。行きましょう」



ザッ、ザッ、ザッ。

校庭の通路を歩き、体育館へと歩いていく。



そこに、


「桜木さああああーーーん!!!!」



桜木 「ぬ?」



「お久しぶりです!! 湘北の皆さん!」

相田彦一、登場。


桜木 「おお、彦一か」

宮城 「ん? 陵南の」


ザワ…。

1年 (陵南だ、海南と並ぶ強豪の)


宮城 「陵南も今日の合同練習に入ってたのか」

彦一 「いえ、入ってません」


宮城 「は?」

桜木 「なに? そーなのか? 何のようだ」


カチカチカチカチ!

彦一、ノートを取り出し、
ペンをノックする。

「もちろんチェックですよ、チェック!
今日は新生・湘北のバスケをじっくりと
研究させてもらいまっせ!!!」


宮城 「偵察か。小ざかしい」


桜木、鼻からひとつ息を吐く。 

「フン! 見るのは勝手だが、
ビビッて小便漏らすんじゃねえぞ」


彦一、ニコリ。 

「ハイ! 楽しみにしてます!」



ザワ…。


(あんなに堂々と偵察を名乗るなんて)

(そして、勝手に桜木さんが許可するなんて)



その頃、
体育館では、

津久武高校の選手が試合の準備を行っていた。


ガタ、ガタ…。

2年生エース・南郷がハイテンションで
イスを並べている。

「さあ早く来い、湘北! さらにパワーアップした
俺の力を見せてやるからよ!」


津久武高校の若き指揮官・川崎は
そんな南郷を笑顔で眺めている。

「ははは、少しは落ち着けよ」



そして、


ガラ…。

体育館の扉が開く。


「チューーーーーーッス!!!!!!!!!!」

湘北高校、登場。


宮城 「行くぜ」

桜木 「天才登場」

流川 「………。」


天崎 (いよいよ試合だ…!!) 



南郷 「お!! 来たな、湘北!!」 

桜木 「お、メッシュ猿」


次の瞬間、


南郷 「ああ!! ハルコちゃん!!」

桜木 「…!?」

晴子 「え…!?」



南郷 「バスケ部と一緒にいるってことは…」

晴子 「……。」


南郷 「もしかして、湘北のマネージャーに!?」

晴子 「そ、そうですけど…」


南郷 「クゥゥ!!! 相変わらずカワイイ!!」


晴子 「え…!?」

彩子 (また、わざわざ面倒な展開を……)


桜木、吠える。

「コラアア!! メッシュ猿!!!! 
テメエ、気安く話しかけんじゃねええ!!」


彩子 (ほら…)



ザワザワ……。

1年 (なんだこれ…、折角の緊迫感が…)


宮城 「ふぅ…、最初の気合いが台無しだ」



ここで川崎が出る。

「安西先生! わざわざお越しいただき、
ありがとうございます!」

安西 「ホッホッホ、今日はよろしく」


かつて師弟関係だったふたりが、
夏以来の久々の再会。


川崎、手を差し出す。

「安西先生、あれからウチも猛練習を積みました。
今日の試合は負けませんよ」

安西、ニコリ。

「フム、お互い頑張りましょう」


ギュ! 

固く握手を交わす。



宮城、周囲を見回す。 

「んで、もう一校は?」

隣の安田。 

「まだ来てないのかな…」


彦一 「もう来てますよ。アップも終わってます」

宮城 「なに?」



ガチャ…。

更衣室のドアが開く。


既にユニフォーム姿。

胸には「MIURADAI」の文字。


宮城 「三浦台…」

桜木 「また、アイツらか!!!」


中央に立つリーゼント頭の男。背番号4。


前に出て、宮城に声をかける。

「三浦台主将の城だ。去年は村雨の雑魚が
出たせいで負けちまったが、今年は違う。
俺たちの学年は全国に行かせてもらうぜ」


宮城、ニヤリ。

「へっ、おもしれえこと言うじゃねえか。
俺は湘北キャプテンの宮城だ。よろしくな」

城、返す。

「フッ、去年のゴリラとうって変わって、
エライ小柄な主将だな」


ピク!

宮城 「あ?」


城、ニヤリ。

「まあ、せいぜい頑張ってくれや。俺たちは
海南以外には用事はねえんだ。今日の試合も
とっとと終わらせて帰らせてもらうぜ」


「……!!!」


宮城、一歩前へ。 

「オイ、なにが言いたいんだ?」


グイ!!

「リョータ!」 

彩子が袖を引っ張る。


宮城 「アヤちゃん…」

彩子 「大事な試合よ。落ち着きなさい」


宮城、下がる。

「ケッ、試合で吠え面かかせてやるからな。
待ってろよ」

城 「そっちこそな」


彩子、苦笑い。

「学年が変わってもチームカラーは
全然変わってないのね…」

(むしろパワーアップしてるんじゃ…)


晴子、ふくれ顔。 

「なんか、あの人たち、イヤ」


安田 「まともな試合になるんだろうか」

潮崎 「大丈夫だよ、宮城も抑えてたしさ」


角田 「でも、ウチには桜木もいるんだぞ…」

潮崎 「あ…」


安田 「あと、荒石も…」

潮崎 「………!!!?」



なんとも不安げな空気のなか、

三校合同の練習試合が間もなく始まる。



続く



-


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