(リメイクの経緯はコチラ)
(元記事はコチラ)
津久武高校体育館
三校合同練習試合。
湘北高校用更衣室では、新キャプテン・宮城が
怒りを露わにしていた。
怒りを露わにしていた。
「あの野郎、ナメやがって。
絶対ブチのめしてやる」
絶対ブチのめしてやる」
―― 去年のゴリラとうって変わって
―― エライ小柄な主将だな
安田 「リョータ、落ち着いて。冷静に」
宮城 「分かってるよ。クソッタレが…」
そんななか、桜木はニヤリ。
「ヒッヒッヒ、オモシロイ勝負になりそうだ」
「ヒッヒッヒ、オモシロイ勝負になりそうだ」
荒石も同様。
「こりゃケンカだな。腕が鳴るぜ」
「こりゃケンカだな。腕が鳴るぜ」
不安げな晴子。
「ダメよ、2人とも。バスケの試合なんだから」
「ダメよ、2人とも。バスケの試合なんだから」
そして、安田、潮崎、角田。
(やっぱり不安だ……)
(やっぱり不安だ……)
彩子 「では先生、ユニフォームを」
安西 「フム」
―― ユニフォーム
ゴクリ…。
一同無言に。室内を静寂が包む。
安西 「では、先発メンバーから渡します」
―― 先発
ドクン……!!!
安西 「4番、宮城君」
宮城 「ウッス!!!」
彩子がユニフォームを手渡す。
「頼むわよ、キャプテン!
初陣バッチリ飾ってね!」
初陣バッチリ飾ってね!」
宮城、親指を立てる。
「了解!」
安西 「5番、安田君」
安田 「ハイ!」
彩子 「頑張って、ヤッちゃん!」
桜木、腕組み。
(ホー、あのヤスがスタメンときたか。
まあ、あれでも副キャプテンだからな)
(ホー、あのヤスがスタメンときたか。
まあ、あれでも副キャプテンだからな)
安西 「7番、角田君」
角田 「ハイ!」
彩子 「カクちゃん、赤木先輩の穴を埋めるのよ」
ギクゥ…!!
角田 (そ、そういうことを今言うなよ…!!!)
桜木 (ビビリ過ぎだ。ゴリごときの名前で)
安西 「10番、桜木君」
桜木 「オウよ!!!」
彩子 「さあ、暴れてらっしゃい、桜木花道!」
晴子 「桜木君、頑張って!!」
桜木 「お任せください! ハルコさん!!」
(頑張ります!! ハルコさんのために!!!)
そして、最後の一人。
安西 「11番、流川君」
流川 「ウス」
彩子 「頼んだわよ、エース!」
流川 「ウス」
ピク!
桜木 (エースだと…!?)
晴子 「る、流川君…、頑張って」
流川、一瞬晴子に顔を向け、軽くうなずく。
ドーーーーーーン……!!!!
クラ…。
晴子 (カ、カッコイイ……)
倒れそうなところを彩子が支える。
「コラコラ、まだ試合前よ…」
桜木 (ハ、ハルコさん……!!!!)
宮城 (あ〜あ、いきなりテンションダウンか?)
安西 「先発は以上です。頑張ってください」
天崎 (チェッ、スタメンには入れなかったか…)
「あ……!!」
この時、天崎にひとつの予感、それも嫌な予感が。
ソロ〜。
ゆっくりと荒石の顔を見る。
ゆっくりと荒石の顔を見る。
荒石、無言で立っている。
天崎 「アレ…?」
(「俺を出せ」とか言って、
暴れだしちゃうかと思ったのに…)
暴れだしちゃうかと思ったのに…)
ギロ!
荒石 「なに見てやがる」
荒石 「なに見てやがる」
ギク!
天崎 「い、いや…! なんでもないよ…」
天崎 「い、いや…! なんでもないよ…」
荒石 「フン…」
(クソが…。まあ、負けは負けだ。
次はスタメンぶん取ってやる)
(クソが…。まあ、負けは負けだ。
次はスタメンぶん取ってやる)
彩子、ニコリ。
(そうそう、この子はなんだかんだで
勝負だけはマジメに捉えるのよね)
(そうそう、この子はなんだかんだで
勝負だけはマジメに捉えるのよね)
宮城 「へえ〜」
(昨日の勝負は、このタメってのもあったのかも)
(昨日の勝負は、このタメってのもあったのかも)
残りのメンバーにもユニフォームが配られた。
湘北高校バスケットボール部メンバー
4 宮城リョータ (3年/169cm/PG)
5 安田靖春 (3年/165cm/PG)
6 潮崎哲士 (3年/172cm/SG)
7 角田 悟 (3年/182cm/CF)
8 桑田登紀 (2年/165cm/PG)
9 佐々岡智 (2年/175cm/SF)
10 桜木花道 (2年/192cm/CF)
11 流川 楓 (2年/190cm/SF)
12 石井健太郎 (2年/172cm/GF)
13 天崎和彦 (1年/178cm/GF)
14 与田隆之 (1年/181cm/SF)
15 野茂健司 (1年/177cm/SF)
他の選手はゼッケン
※ 18 荒石淳也 (1年/188cm/CF)
ユニフォームを与えられたのは、
1年生のエース筆頭候補である天崎、
中学時代に関東大会出場経験を持つ与田、
中学時代にワンマンチームながら
県ベスト8の実績を持つ野茂、
県ベスト8の実績を持つ野茂、
計3名だった。
宮城 「あの3人か。まあ、妥当かな…」
(3人とも、去年までなら間違いなくウチには
来てなかった人材だ。他の面子もレベルが高い。
このままだと、インターハイ予選の頃には、
来てなかった人材だ。他の面子もレベルが高い。
このままだと、インターハイ予選の頃には、
1年がもっとユニフォームを獲るかもしれないな)
ジー…。
2年のほうを見る宮城。
(シッカリしろよ、お前ら。1年に抜かれるぞ)
(シッカリしろよ、お前ら。1年に抜かれるぞ)
桑田・石井・佐々岡 「…?」
(な、なにか嫌な視線を感じる……)
(な、なにか嫌な視線を感じる……)
彩子がゼッケンを配る。
「はい、アラシ」
荒石、ゼッケンを受け取る。
「んだ、コレ。せめてユニフォームくらい出せよ」
ギロリ!
彩子 「アンタはゼッケン! 黙って着なさい」
ビク…!
荒石 「お…、おう……」
「……!!!」
一年一同 (さ、さすが親分……!!!)
宮城 「よーーっし、みんなに回ったな」
安西 「では、行きましょう」
彩子が宮城の背中を叩く。
「さあ、キャプテン!」
「さあ、キャプテン!」
宮城、コブシを握る。
「うっし、アレやっとくか!」
「うっし、アレやっとくか!」
円陣。
「俺たちは強い!!!!!!!!」
ガチャ…。
コートに出る湘北バスケ部。
宮城 「絶対勝つ」
ザワ…。
「お、出てきた。湘北だ」
「つ、強そうだな……」
三浦台主将・城、腕組み。
「ケッ、大したことねえよ。
ビビッてんじゃねえ」
「ケッ、大したことねえよ。
ビビッてんじゃねえ」
初戦は湘北×三浦台。
津久武監督・川崎が主審、
津久武メンバーが副審&オフィシャルを務める。
津久武メンバーが副審&オフィシャルを務める。
川崎 「では、整列してください」
湘北=赤、三浦台=白。
両軍の選手が出てくる。
宮城、ギロリ。
(見てやがれ)
(見てやがれ)
城、ニヤリ。
(おーおー、威勢がイイねえ)
(おーおー、威勢がイイねえ)
ジャンプボール。
ズイ。
桜木がセンターサークルに立った。
桜木がセンターサークルに立った。
三浦台からは、背番号5の選手が出てくる。
身長194cm、桜木よりも高い。
安田 (デ、デカイ…。こんな奴がいたのか…)
彦一がノートを取り出す。
(三浦台高校5番、センターの平山さん。
三浦台が学年重視のチームやなかったら
間違いなく去年もスタメンやったはずや)
三浦台が学年重視のチームやなかったら
間違いなく去年もスタメンやったはずや)
他のメンバーも背が高い。
わりと大型のチームである。
わりと大型のチームである。
4 城 184cm/SG
5 平山 194cm/C
6 平瀬 188cm/PF
7 磯貝 180cm/PG
11 菊原 187cm/SF
彦一のペンが走る。
(もともと実力校なうえに伝統的にラフなチーム。
今年はこのサイズで肉弾戦を仕掛けるようやと、
ちょっと厄介やな……)
今年はこのサイズで肉弾戦を仕掛けるようやと、
ちょっと厄介やな……)
城、ニヤリ。
「言っただろ、今年は違うってよ」
「言っただろ、今年は違うってよ」
ゴクリ…。
安田・角田 (ホ、ホントに強そうだ…)
湘北ベンチの安西。
「去年より強そうですね。
いい練習試合になりそうだ」
「去年より強そうですね。
いい練習試合になりそうだ」
晴子 「なんかドキドキしてきました…」
彩子 (ちゃんとバスケの試合になればいいけど)
主審・川崎がボールをトスした。
湘北×三浦台、ティップ・オフ。
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