グループB 日本×チャイニーズ・タイペイ
4thクォーター 開始
JPN 78
TPE 64
日本14点のリードで最後の10分へ。
コートに向かうのは、
深津、仙道、河田雅、桜木、森重の5人。
道谷《さあ、黄金世代5人がコートに入ります!》
塚本《これはワクワクする布陣ですねえ!》
「おおおおおおーーー!!! ここでこの5人!」
「大浜監督、思い切った采配だ!!!」
木暮、コブシを握る。
「これは凄いぞ。まさに俺たちの世代の
オールスターチームといっていい5人だ」
彩子、ニコリ。
「深津、仙道、そして桜木花道。3人とも
あのユニバの時から待望論のあった選手」
晴子 「桜木君、頑張って…!!」
4thクォーター、
台湾ボールからスタート。
道谷《いよいよ最後の10分です!》
塚本《まずは一本止めましょう!》
「「「 ディー・フェンス!!!!! 」」」
ガンガン!!!!!
「「「 ディー・フェンス!!!!! 」」」
ガンガン!!!!!
「「「 ディー・フェンス!!!!! 」」」
ガンガン!!!!!
スパーズ・アリーナの観衆が日本を後押しする。
台湾のシュートは大当たりといってよいほどに
高確率で決まり続けている。
14点は決して安全圏と言い切れるリードではない。
ビッ! ビッ!
台湾、ボールを回す。
シュートチャンスを窺う。
町田 「まずは止めたい。撃たせちゃダメだ」
弥生、頷く。
「プレッシャーをかけるだけじゃ足りないわよ。
今日の台湾はそれでも決めてくる」
彦一 「ということは…」
バッシイイイイ!!!!!!
背番号99が空を舞った。
台湾のスリーポイントシュートを叩き落とす。
ガタッ!!!
彦一、立ち上がる。
「これや!!!!!!」
道谷《桜木のブロックショットーーーー!!!》
塚本《凄い!! 一瞬で距離を詰めた!!!!》
『ピピーーッ!!!』
ボールはラインの外へ。
そして、歓声。
「おおおおおおーーーーーーー!!!!!!!」
「桜木!!!!!!!」
「あれに届くのか!!!!!」
台湾・陳(チェン)が外でボールを持ったとき、
桜木とは距離があった。
小気味よくボールを回した台湾は、
ノーマークのシュートチャンスを作った、
はずだった。
だが、桜木はその距離を一瞬で帳消しにして見せた。
三井、苦笑い。
「いつか、俺も喰らったことがあったな。
アイツの一歩目の瞬発力は普通じゃねえんだ」
再び台湾ボールのスローイン。
ショットクロックは残り6秒。
ベンチから佐戸が声を飛ばす。
「油断するなよ!! 6秒あれば撃ってくるぞ!」
そして、森尾が続く。
「5人全員外がある。シュートチェックを怠るな!」
ビッ!
ボールが入る。
瞬間、深津が一気に前に出る。
ボールマンにプレッシャーをかける。
キュキュッ!!!!
道谷《おおっと、深津が仕掛けました!!!》
塚本《ここで時間を使わせれば24秒取れますよ!》
「よーーっし!!!! 深津、それだ!!!」
「24秒、取っちまえ!!!!」
ダム、ダム!!
台湾・郭(クゥ)源治、ボールをキープしながら
レフェリーの死角を突き、肘で深津を押す。
日本ベンチ、これに気付く。
スタッフ陣がアピールする。
「審判!!! 33番、押してるよ!!!」
「ファウル、ファウル!!!!」
大浜、腕組み。
(相手はベテラン揃い。勝負所になると
ああいうことをやってくる)
「だがよ…」
スタッフ陣 「…?」
深津の背後から、仙道が現れた。
「……!!!!!!」
大浜、ニヤリ。
「若者虐めもケッコーだが、周りを見てねえと、
やられちまうぜ、ベテランガードさんよ」
バシイイイ!!!!!
仙道がボールを叩く。
道谷《仙道獲ったあああああ!!!!!》
塚本《お見事!!!!》
そして、
岡浜《日本はもう走ってますよ!》
ビッ!!
仙道、ボールを前線に放る。
コート中央を走る河田雅が受け取る。
キュキュッ!!
台湾ディフェンスが河田雅の前に出る。
ダム!!!
河田雅、ロールターン。
一回転でディフェンスをかわす。
「おおおおおおおお!!!!!!!」
「上手えええええーーーーーーーーー!!!!!」
しかし台湾も対応が早い。
すぐさま次のディフェンスが出てくる。
ビッ!!
河田雅、ここで横にノールックパス。
「……!!!」
深津がサイドライン際を駆け上がっていた。
「うわあああああああ!! これまた上手い!!」
「河田雅、ドリブルもパスも何でもあり!!!!」
深津 「さすがだピョン」
キュキュッ!!
台湾ディフェンス、懸命に戻る。
が、
深津のアクションはそれよりも速い。
ワンドリブルからすぐさまパス。
左45度、スリーポイントラインあたりから
リングに向かって大きなボールを出す。
「……!!!!!!!!」
河田雅 「お前もさすがだよ」
リング付近にボールが飛んでいく。
そこには、桜木花道が走りこんでいる。
木暮、立ち上がる。
「おおおおおおおお!!!!!!!」
彦一、立ち上がる。
「桜木さん!!!!!」
桜木軍団、立ち上がる。
「行けえええええええーーーーーー!!!!!」
日本ベンチ、ベンチ裏の18人、
彼らもまたいっせいに立ち上がる。
もうガッツポーズの準備をしている。
台湾守備陣の頭上を越えたボールを
空中で桜木がキャッチ。
そして、リングに叩きつける。
ドガアアアアアアアーーーーー!!!!!!!
4thクォーター 30秒
JPN 80
TPE 64
道谷《アリウーーーーーーーープ!!!!!》
塚本《来たああああああーーーーーー!!!!》
岡浜《これは凄い!!!!!》
道谷《日本にスーパープレイ!!!!!!!》
「っしゃあああああーーーーーーーー!!!!!」
日本、25人のガッツポーズ。
洋平 「おおおおおお!!!!!!!!」
高宮 「花道!!!!!!!」
晴子 「凄い!!! 凄いわ、桜木君!!!!」
木暮 「お前って奴は!!!!!」
大興奮のスパーズ・アリーナ。
そして、
興奮の時間はこれで終わりではなかった。
続く台湾のスローインに仙道が手を伸ばす。
一瞬の隙も逃さない。
バッチイイ!!!
ボールが弾かれる。
それを深津が拾う。
「おおおっと、またもや日本ボール!!!!!」
「深津、仙道、恐るべし!!!!!」
右コーナー付近でボールを持つ深津。
ビッ!
右45度の位置に動いた仙道へパス。
コート中央を森重が駆け上がる。
「………!!!!!!!!」
彦一 「ああああああ!!!!!!」
弥生 「これは…!!!!」
町田、立ち上がる。
「おいおいおいおい、またか!!!!!
またやるのか!!!!!!!!」
ビッ!!
仙道、リング付近に山なりのボールを出す。
ダン!!!
森重が跳ぶ。
桜木のアリウープから、
わずか7秒後のことだった。
ドガアアアアアアアア!!!!!!!!!!!
森重、ボースハンドダンク。
4thクォーター 37秒
JPN 82
TPE 64
道谷《今度は森重ーーーーーーー!!!!!!》
塚本《なんと…!!!!!!!!》
道谷《日本、アリウープ2連発!!!!!!》
「うわあああああ!!! すげえええええ!!!」
「なんだコイツら!!! バケモンだらけか!!」
「最強世代の名は伊達じゃねえ!!!!」
ドスン!!!
森重、着地。
ディフェンスに戻る。
自陣ゴール下で桜木と並ぶ。
道谷《桜木、森重、ダンクの競演!!!!》
塚本《このふたりは大学2年生の年齢ですよ!》
岡浜《いやあ、凄い若者たちだ!!》
桜木、ニヤリ。
「やるじゃねえか、デカ坊主」
森重、返す。
「お前には負けない」
桜木、前を向いたまま右コブシを突き出す。
「オウ」
森重 「フン」
ゴツン!
ふたりは視線を合わせずコブシをぶつけた。
続く
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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(1302) へのコメント一覧
アツすぎる更新ありがとうございます!
よいお年をお迎えください!
興奮が止まりません!
来年も楽しみにしています!
最も夢のコンビかもしれない
熱すぎる
またベストバウト投票があったら…この試合を入れてしまいそうなくらい、興奮しました!!
最高です!!
めちゃ気持ちよく年越せます。
ありがとうございます。
2024締めくくりに最高のプレゼントありがとーございます❗️
花道と森重とのグータッチ!?
流川とのハイタッチ並みのインパクトな気がする!
Kさん今年最後の更新ありがとうございました!
よいお年を!
近年は、先を行かれていたチャイニーズ・タイペイに、危なげなく完勝(まだ、終わってないけど)
それどころか、黄金世代の凄さを知らしめる“お披露目式”かのような試合ぶり
で、次の韓国戦で、牧や赤木、三井や神の“お披露目式”が済んだら、アジアカップの本戦はすっ飛ばして、一気に、ユニバーシアードで敗れたドイツあたりとの試合を観てみたい
桜木だったら、あのノイバウアーの必殺のフェイダウェイすらも、叩き落とせるような気がするし
しかし、新生日本代表の最終選考に残れるのって、一体、どんな面子になるのだろうか?
ちょっとどころか、相当頭痛いかも
想像したたけで鳥肌たつ。
今までの流れから1302話目にしてグータッチ
大晦日更新、ありがとうございます!
来年も、宜しくお願いいたします
PGは深津
SGに仙道
Fに河田
PFに桜木
Cに重盛
今後沢北とか流川がFでもまだパワー上がりそうですね
てか、やっぱり山王強いなぁ
Kさん、お体に気をつけて、来年もまたマイペースに配信続けて下さい。
最高です!!
この回、最初はただ気持ち良い感じだったのですが、
読み直し10回目くらいから、感動がマサってきました。
Kさん、皆様、良いお年を。
今年も一年ありがとうございました。
次回の更新も楽しみにしてます。
Kさん 良いお年を
Kさんいつもありがとうございます!
最終クォーターまでPG深津のベテランみたいな活躍でうってよし、捌いてよしで相手を寄せ付けない活躍を見せました!
14点リードで最終クォーターはなんと、深津・仙道・河田雅史・花道・森重の黄金世代メンバーきた〜!
彦一に言わせると、要チェック!アンビリーバブルや!14点リードの中、点差を縮めようとする台湾のスリーを花道が爆発的1歩の特大ジャンプでブロック!
更に深津がプレッシャーをかけたところを仙道彰がボールを奪った!速攻で河田があのゴリをかわしたターンでかわし、深津に繋げ、深津→花道のアリウープきた〜!日本の15人と同様、驚きの中、桜木軍団と同じ反応で本当凄い!
快進撃はまだ続き、相手スローインのボールを天才仙道さんが奪い、今度は仙道さんから森重へのアリウープきました〜!
連続アリウープをこの場で決める黄金世代ほんと凄い!この超攻撃的な攻守を喰らい相手はどうしようもないはず?
最後の花道と森重の最強ゴール下コンビのコブシ突き合わせが湘北の赤木&三井を思い出し涙が出ました。
2024年もKの部屋で怒涛の展開ありがとうございました。2025年も黄金世代とベテランと共にこの先を見て応援していきます!
日本代表頑張れ〜!
古い!!
まさに、来た。
もうどーにもならん。
来年も楽しみにしてます。
2人のアリウープが脳内で
ハッキリと映像化出来てしまうところが、
この「続き」の凄いところだと思います。
K様
今年もお陰様で楽しく過ごせました。
ありがとうございます。
来年も楽しい物語、お待ちしております。
加えて皆様、
良いお年をお迎えください♪
今年も楽しませていただきました!良いお年を!!
来年は花道と流川の競演が見れるかな?
木暮な
以前私がつまらなくなったと指摘した甲斐がありました。
しっかり改善されてきていると思います。
年末年始の更新ご苦労さまです。
ありがとうございます!
来年もぼちぼち更新お願いします。良いお年を
前回で上がりまくった期待をちゃんと超えてくるのはさすがKさん!
今年も1年楽しませていただきました。
来年もよろしくお願いします!!
選ばれてるメンバーの中では
最強の5人かも!!!
そして花道&森重なまら鳥肌✨
やっと同じチームで見れた✨
桜木と森重のコブシをぶつけるシーンが
素晴らしい性格ですね
1298話のコメント欄ですね。
やんさんは高3編が見たいんでしたっけ?
で他のblogを勧めるパティーンね
2024年最高の終わりをありがとうございます!!
この3人に
仙道は2番
シュートレンジの観点から言えば河田兄が3番。だが、仙道は1から3(無理すれば4)まで、河田兄は1から4(無理すれば5)までこなせる。
要は攻守備えたポイントガードが3枚いるような状態。そこに海外勢に劣らないフィジカルモンスター2枚が入ってるのだ。鬼に金棒である。
誰しも漫画読んでるときは自分の中のキャラの声で聴きながら読んでるんですよ。
それが、アニメから入ったりすると、アニメの声が流れるんですよ。
全部映像が頭に浮かびます!!
桜木、森重はグータッチするんですね
今年もたくさん楽しく読ませていただきました。
ありがとうございました。
来年もKさんのペースでムリせず頑張ってください。
来年も昇進するから、引き続き よろしく!
洋平 「おおおおおお!!!!!!!!」
高宮 「花道!!!!!!!」
晴子 「凄い!!! 凄いわ、桜木君!!!!」
木暮 「お前って奴は!!!!!」
花道のさきっちょから、鯨のショータイムが始まり、シーツはビチョビチョになりましたとさ
言葉で表現すると中々エグいラインナップですねw
沢北も、お忘れなく!
あれ、5人じゃ枠が足りなくなる……
ありがとうございます!熱い!!!
今年もよろしくお願い致します!!!!!
あけましておめでとうございます
新年早々サイコーです
やっぱりパスで魅せるガードはかっこいいよなぁ
それにしても4クォーターの初っ端から花道のブロックで流れを引き寄せたのはでかいね。そういやユニバ対東洋自動車の試合でも、花道は途中出場からいきなりブロックでエンジン全開だったし、やはり流れを持ってくにはディフェンスから、か
森重な
宮城沢北のハイスピードバックコートの2本立てで世界制覇へ
これこれ!
これが見たかったのよ
Kさん 本年もどうぞよろしくお願いいたします🎍
スラムダンク原作世代ですよね。私もです。
それもまた楽しみ
今年も宜しくお願いします。
PG 深津絵里
SG 仙道敦子
SF 川田アナ
PF 桜木ルイ
c 重盛さと美
最高...