(リメイクの経緯はコチラ)
(元記事はコチラ)
安西のメガネが光った。
「これで攻め手がなくなるなら、
全国へはいけません」
「これで攻め手がなくなるなら、
全国へはいけません」
「……!!!?」
ゴクリ…。
彩子 「先生…」
晴子 「……。」
晴子 「……。」
三校合同練習試合、
第一戦、湘北×三浦台。
第一戦、湘北×三浦台。
三浦台は、ゾーンディフェンス、ダブルチーム、
さらにはファウルまでをも駆使し、湘北の主軸、
宮城&流川&桜木を徹底チェック。
さらにはファウルまでをも駆使し、湘北の主軸、
宮城&流川&桜木を徹底チェック。
湘北は、昨年からの課題である「選手層」を
ここで問われることとなった。
ここで問われることとなった。
湘北 0
三浦 2
湘北のスローインから試合再開。
安田がボールを入れ、宮城が受け取る。
「よっし!! 一本、行くぞ!!!」
「オウ!!」
湘北は、再び外のメンバーでボールを回す。
ビッ! ビッ!
宮城から安田へ。
安田から宮城へ。
宮城から流川へ。
宮城から安田へ。
安田から宮城へ。
宮城から流川へ。
城 「どうした、湘北! 攻めてこねえのか!」
宮城 「ウルセー!! 黙ってろ!!!」
ベンチの彩子。
「あ〜あ、熱くなっちゃって…。あれが本当に
山王を倒したチームの司令塔なのかしら…」
山王を倒したチームの司令塔なのかしら…」
隣の晴子。
「でも、さっきの安田さんもそうですけど、
なんであんなに焦って熱くなってるのでしょう。
選抜のときはもっと落ち着いてたような気が…」
なんであんなに焦って熱くなってるのでしょう。
選抜のときはもっと落ち着いてたような気が…」
彩子 「3年だから、かしら…」
晴子 「え?」
彩子が続ける。
「今まではずっと赤木先輩と木暮先輩がいた。
冬も三井先輩は残った。でも今は自分たちが
最高学年。なにかプレッシャーがあるのかも…」
冬も三井先輩は残った。でも今は自分たちが
最高学年。なにかプレッシャーがあるのかも…」
晴子 (3年…、プレッシャー…)
ビッ!
ボールは流川に。
彩子 「流川!! 勝負!!」
晴子 「流川君!!!」
城 「11番だ!! 出ろ!!!」
キュキュ!!!
ゾーンが崩れる。
ゾーンが崩れる。
一気に二人が前に出た。流川へのダブルチーム。
流川 「…!?」
彦一 「二人がかり! 今度は流川君にダブル!」
(ゾーンが崩れることもなんとも思ってない…!)
流川 (フン!)
ダム!!!
流川、かまわず突っ込む。
そして、二人のマークを抜いた。
「……!!!!!!」
「なにィ!?」
「……!!!!!!」
「なにィ!?」
彩子 「さすが!!!」
が、
ドン……!!
三浦台ディフェンスは抜かれた直後、
後方から体をぶつける。
後方から体をぶつける。
『ピピピーーーー!!!!』
『ファウル!!!!!』
流川 「……。」
(にゃろう…、またかよ…)
「またファウルだ…」
「汚い手ばかり使いやがって……」
湘北メンバーにイライラが募る。
再び湘北ボールから再開。
宮城 (テメエら、いい加減にしろよ…)
このとき、
湘北ベンチに動き。
安西 「天崎君」
天崎 「ハ、ハイ…!」
安西 「どう見るかね。三浦台のディフェンス」
天崎、少々考え、そして答える。
「えっと……、流川さんや桜木さんにマークが
集中すると思うので、周りの選手が動けば、
必ずフリーが生まれるかと…」
集中すると思うので、周りの選手が動けば、
必ずフリーが生まれるかと…」
安西、ニコリ。
「よろしい。よく見ていますね」
天崎 「あ、ありがとうございます…」
(安西先生に褒められた……!!!!)
コートでは、湘北の攻撃が続いている。
流川からトップの宮城にボールが回る。
(空いた!! 撃ってやる!!)
宮城、スリーポイントシュート。
宮城、スリーポイントシュート。
ビッ!!
瞬間、城が叫ぶ。
「外れるぞ!! リバウンドー!!」
「外れるぞ!! リバウンドー!!」
宮城 「…!!!」
(野郎…!!)
ガン!!!
リングに嫌われた。
晴子 「ああ……」
しかも、桜木がいない位置にボールが跳ねた。
リバウンドは三浦台。
彩子 (運も悪い…。流れが完全に向こうね…)
城 「おっしゃ、行くぞ!!」
桜木 (おのれ……)
安西、再び天崎に声をかける。
「いまも流川君にボールが入った瞬間に、
守備の陣形は崩れていましたね」
守備の陣形は崩れていましたね」
天崎 「ハイ」
(確かに、ベンチから見てたら明らかだ…)
安西、続ける。
「もしもあの時、ボールをもらいに動く
プレイヤーがいたら?」
「もしもあの時、ボールをもらいに動く
プレイヤーがいたら?」
天崎 「……。」
安西 「天崎君、できますか?」
「……!?」
天崎、グッとコブシを握る。
そして、安西の目を見た。
「やります!」
安西、ニコリ。
「ふむ」
ザシュ!!!
三浦台、スリーポイントを決める。
湘北 0
三浦 5
三浦台ベンチから声が飛ぶ。
「よーーっし!! よしよし!!!!」
「湘北、全然だぜ!! 一気に突き放せ!!!」
宮城 (クソ……)
桜木 (調子に乗りおって…!!)
続く、湘北の攻撃。
インサイドの桜木、
ボールが全く回ってこない。
ボールが全く回ってこない。
「リョーちん!! パース!
パーーッス!!!!」
パーーッス!!!!」
宮城 「うるせーな…」
(が、イマイチ攻めきれてない状況だ。
ここは一丁、花道にやらせてみるか…)
ここは一丁、花道にやらせてみるか…)
ビッ!!
桜木にボールが入った。
「やっと来たぜ」
宮城 (行ってみろ、花道!)
桜木、ローポスト。
ややゴールから離れている。
ややゴールから離れている。
(見せてやる。この桜木のスピードとワザを)
城 「距離とれ! つくと抜かれるぞ!!」
桜木 「……!?」
城 「そいつはミドルは入らねえ!!!」
カチン!
桜木 「このオシャベリ男めが…」
(天才の必殺技、合宿シュートを知らんのか)
(天才の必殺技、合宿シュートを知らんのか)
キュ!!
(見るがいい!!)
桜木、ターンからシュートモーションへ。
が、
『ピピピピ……!!!!』
主審・川崎が腕を回す。
「トラベリング!」
「トラベリング!」
桜木 「な…!!」
イライラからか、軸足がブレた。
城、手を叩く。
「オッケー、オッケー!! ナイス審判!!」
「オッケー、オッケー!! ナイス審判!!」
(ケッ、今年は大したチームじゃなさそうだな)
『ビーーーーーーー』
『交代、赤(湘北)』
「……!!!?」
宮城 「ん?」
宮城 「ん?」
彦一 「もう交代? まだ3分も経ってへん…」
コートサイドには、背番号13。
宮城 (天崎…)
カリカリカリ…!!!
彦一のペンが走る。
「天崎和彦、湘北の新戦力、早速出てきたで!」
(もう天崎君のプレーがチェックできるとは。
こら見に来て正解や…!!!)
こら見に来て正解や…!!!)
交代は安田。
(くそ…。なにもできなかった…)
安西が声をかける。
「安田君、天崎君の動きと、三浦台の
ディフェンスをよく見ていてください。」
ディフェンスをよく見ていてください。」
安田 「ハ、ハイ……」
ポン。
安西、安田の肩を軽く叩く。
「君の出番は再び来ます。
ひとまずベンチから確認だ」
「君の出番は再び来ます。
ひとまずベンチから確認だ」
安田 「ハイ…!!」
コートに天崎が入った。
宮城 「オウ、早速デビューか」
天崎 「っす! よろしくお願いします!」
そして、流川に目を向ける。
(ついに、流川さんと同じコートに立った…)
1stクォーター、2分20秒。
天崎和彦、登場。
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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(286) リメイク版 へのコメント一覧
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