グループB 日本×韓国
2ndクォーター 30秒
ＪＰＮ ２４
ＫＯＲ ２２
｢よーーーーっし、戦え！！！！！！」
｢行けえええ！！！！ 日本！！！！！！！」
｢韓国を倒せ！！！！！！」
観客席から次々に声が飛ぶ。
この30秒でスコアは動いていない。
しかし観衆のボルテージは最高潮。
赤木のディフェンス、河田雅のスティール、
そして、ファウルの判定でノーカウントながら
牧の闘志あふれるアタック。
日本は見せた勇敢な立ち上がりは、
改めて観衆の心に火をつけた。
ガンガン！！！！！
｢｢｢ ニッポン！！！！！！ ｣｣｣
ガンガン！！！！！
｢｢｢ ニッポン！！！！！！ ｣｣｣
塚本《いいですよ。戦う気持ちが伝わってきます》
岡浜《強気の姿勢を見せていますね》
道谷《大歓声の中、韓国の攻撃を迎え撃ちます》
韓国のプランは変わらない。
やはり、日本にフィジカル勝負を仕掛ける。
道谷《ボールは再びインサイドです》
塚本《ここも中の勝負に来ますね》
キュキュッ！！！
このピリオドからコートに立つ
エリック･マッカーシーが体を張る。
アタックを止める。
｢おおおおおお！！ マッカーシー強い！！！！」
｢エリちゃん、ナイスディフェンス！！！！」
キュッ！！
さらに、赤木も寄る。
自分のマークから目を離さない距離感を保ちつつ
すぐさまダブルチームにも行ける体制に入る。
一瞬たりとも隙は作らない。
ビッ！！
ボールが外に出る。
今度はアウトサイドから、ガードの1対1。
キュッ！！！！
これは牧が体を当てて止める。
｢これもやらせない！！！！！！」
｢フィジカル勝負、一歩も退かない！！！」
諸星 「牧！！！！！」
森尾 「おおお、さすがのパワー！！！！」
さらに、
先ほどの赤木同様、佐戸が巧みな位置取りで、
即座に二人がかりの仕掛けができる準備。
中でも外でもプレッシャーをかけ続ける。
韓国はショットクロックがなくなり、
無理な体勢からシュートを撃つ形に。
ガン！！！！！
｢韓国、外れた！！！！！」
｢リバーーーーーン！！！！！！！」
｢オッケー！！！ 日本が獲った！！！！」
2ndクォーター 50秒
ＪＰＮ ２４
ＫＯＲ ２２
スコア動かず、日本ボール。
道谷《ここも守り切りました、日本！！！》
塚本《いやあ、いいディフェンスですよ！！》
木暮 「凄いぞ、鬼気迫るディフェンスだ」
彩子 「これで点を獲れば…」
晴子 「日本の流れになりますね！！」
だが、
韓国も意地を見せる。
キュキュッ！！！！！
赤木のアタックに対し、ソル･ギヒョンが
必死のディフェンスを見せる。
『こちとら、やられたままじゃいられねえ！
こういう戦い方は得意なんだ！！』
ビッ！
赤木、ボールを外に戻す。
(チッ…、さすがにぶつかり合いには強い）
日本、中外でボールを回すが、
韓国はその度に激しくチェックに出る。
道谷《韓国も必死に守ります》
塚本《お互い譲りませんね》
町田 「第2クォーターは守り合いでスタートか」
弥生 「日韓戦らしいゴツゴツした勝負ね」
互いに20点以上を積み上げた1stクォーターから
雰囲気が変わった。
ガン！！！！
道谷《日本のシュート、外れました》
岡浜《韓国が懸命に守りましたね》
ガン！！！！
道谷《韓国、このシュートは入らない》
塚本《日本がよく守ってます！》
岡浜《両チームとも決めさせませんね》
日本も韓国も激しいフィジカルコンタクトを続け、
肉弾戦を繰り広げ続ける。
そして、おおよその攻防で、守備側が上回るという
展開でゲームが進行していく。
この2ndクォーターはロースコアゲームとなった。
2ndクォーター 残り1分58秒
ＪＰＮ ３２
ＫＯＲ ３１
テレビの前の荒石、腕組み。
｢第2クォーターは、8分経過して日本が8点、
韓国が9点か。すげえ守り合いだな、こりゃ」
天崎、頷く。
｢これだけ体をぶつけ合っていたら、体力の消耗も
ハンパなさそうだな…、凄い試合だよ」
須形 「拮抗状態、どっちが先に動きますかね」
荒石 「あと2分で何かが起きるか」
『ビビーーーーーーーー！！！！！！！』
日本、タイムアウト。
｢おおおおお……」
会場、いっせいにため息。
｢緊張感あるぜ、この勝負…！！！！！」
｢互いに点が入らない！！」
道谷《残り2分で日本がタイムを取りました》
塚本《大浜監督、どう動くでしょうか》
選手の前に立つ大浜。
｢オウ、韓国相手にこの戦い方でも十分に
渡り合えてるじゃねえか。まあ、ちょっと
点が少ねえけどよ」
桜木 「ぬ？」
大浜、続ける。
｢過去の日本代表は韓国の肉弾戦に押されまくって
ズルズルと引き離されたもんだが、今日は違う」
大浜の言葉を聞く日本スタッフ陣。
(そう､ここまで韓国が得意とするフィジカル勝負で
まったく引けを取らなかった）
(日本はまだ、技術や組織力を使っていない。
ラスト2分、ここでギアチェンジという手もある)
(別タイプの選手を入れて、やり方を変えるか）
大浜 「あと2分、まだこの形で行くぜ」
｢……！！！？？」
大浜、選手交代の指示。
｢牧、諸星、桜木、赤木、森重で行くぞ」
(やり方は変えないのか！？）
(ラスト2分は黄金世代でさらなる肉弾戦！！？）
大浜、ニヤリ。
｢ここで俺たちがフィジカル勝負から逃げたら、
いつものパターンになっちまう」
桜木 「戦えばいいんだな？」
大浜 「そういうことだ」
『ビビーーーーーーーーーーー！！！！！！』
タイムアウトが明ける。
コートに出る、牧、諸星、桜木、赤木、森重。
瞬間、歓声。
｢おおおおおおーーーーーーー！！！！！！！」
｢黄金世代5人が来た！！！！！！」
晴子 「桜木君！！！！！」
木暮 「ここで赤木との共演か！！！」
(しかも、高校時代のライバルだった森重も…！
これだ、これが代表戦の醍醐味だ…！！！）
そして、目の肥えた観客は、
メンバー構成から意図も感じ取る。
｢これ、まだ真っ向勝負を続ける気だぞ！！」
｢やり方は変わらない！！」
韓国陣営、日本の5人を確認。
『アイツら、まだ同じやり方で来る気か？』
『15番（森重）と99番（桜木）が入った。
中の1対1で来る可能性が高い』
(しかし、あの日本とは思えない戦い方だな)
(なぜこのやり方で立ち向かってくる)
道谷《日本のオフェンスから試合再開です》
塚本《この一本、大事です。決めましょう》
ビッ！ ビッ！
幾つかのパス交換後、日本のボールは外の諸星へ。
｢ここで、代表戦初出場の諸星！！」
｢さあ、どうする！！？」
大浜 「どうもこうもねえよ」
ダム！！！！！！！！！！
諸星、1対1。
大浜 「行けばいいんだよ！」
諸星、虚をつく動き、
一発でディフェンスを抜いた。
『22番（諸星）だと…！！？』
『突っ込んでくるぞ、固めろ！！！』
キュキュッ！！！！！！
韓国ディフェンス、動く。
(今の日本にパスはない。強引に来る）
(だが、コイツは高さはない。叩き落せる）
ダン！！！！！
諸星、跳ぶ。
｢……！！！！！！！！！！！」
｢行った……！！！！！！！！」
(潰せ！！！！！！)
韓国ディフェンスがブロックに跳ぶが、
諸星のジャンプはそれを上回る。
『なに……！！！？？』
洋平 「おおおおおおお…！！！！！！！」
木暮 「諸星…！！！！！」
荒石 「行くのか…！！！！！！」
諸星のアタックは、韓国の予想よりも、
速く、そして、高かった。
ドガアアアアアアーーーーーー！！！！！
ワンハンドダンク炸裂。
189cmのシューティングガードが、
200cm級が並ぶ韓国のゴール下を切り裂いた。
2ndクォーター 残り1分44秒
ＪＰＮ ３４
ＫＯＲ ３１
会場、爆発。
｢うおおおおおおーーーーーーーーー！！！！！」
｢マジか…！！！！！！」
｢諸星、来たああああああーーーーーー！！！！」
諸星 「っしゃあああああーーーー！！！！！」
ガッツポーズでディフェンスに戻る。
ベンチ裏の18人、驚きと共にコブシを握る。
土屋 「アイツ、やりやがった…！！！！」
花形 「諸星…！！！！ お前って奴は…！！」
与野、手を叩く。
｢フィジカルはフィジカルでも､今度はパワーでなく
スピードか！！ どこまでバケモンが揃ってんだ、
この黄金世代ってやつは…！！！！」
この一発で日本は波に乗った。
勢いは続くディフェンスにも波及する。
バッシイイイイイイ！！！！！！！！
道谷《森重のブローーーーーーック！！！！！》
塚本《ここで来た！！！！！》
岡浜《素晴らしい！！》
ガシィ！！！
ルーズボールに桜木が跳ぶ。
｢速い！！！！！！」
｢あの反射神経！！！！！！」
木暮 「そうだ、誰よりも速いんだ！！！」
晴子 「桜木君！！ 凄い！！！！」
日本ボール。
大浜、吠える。
｢オラアアア！！！ 行けええ！！！！
迷うな！！！ 迷わず前だ！！！！」
桜木、牧にボールを渡す。
｢行け！！！！ ジイ！！！！！！」
牧 「オウ！！！！！！」
ダム！！！！
そして、日本メンバーが一気にダッシュ。
ダダッ！！！
｢速攻ーーーーーーー！！！！！！！！！」
｢ここで走った！！！！！！！」
ダム！！！
牧が韓国ゴールに突進。
『4番（牧）、来るぞ！！！！』
『止めろ！！！』
荒石、ニヤリ。
｢牧のオッサンは一発目からオフェンスファウルで
韓国ディフェンスを吹っ飛ばした」
天崎、コブシを握る。
｢相手の頭にはシュートしかないはず…！！！」
荒石 「アレが出るぜ！！」
ダン！！！
牧が跳ぶ。
その手にはボールがない。
｢……！！！！！！！！！！」
ボールは、
後方から走りこんだ、桜木の手に渡っていた。
観衆、立ち上がる。
｢おおおおおおおおおーーーーーー！！！！」
木暮 （お前、もうそこにいるのか…！！！！）
ダン！！！！
桜木が跳ぶ。
日本ベンチ、ベンチ裏、
一斉に吠える。
｢行けえええええええええーーーーー！！！！！」
ドガアアアアアア！！！！！！！！
諸星に続く、ワンハンドダンク。
2ndクォーター 残り1分25秒
ＪＰＮ ３６
ＫＯＲ ３１
道谷《日本、連続得点！！！！！！！！！》
続く
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jungle123
スラムダンクの続きを勝手に考えてみる（1310） へのコメント一覧
やっぱり相手の得意な土俵でねじ伏せないと世界とは戦えないということかな。
ベテラン勢が1人もいないでやってのける5人！
牧から桜木へのパスも痺れる！
今回の話は試合展開に大きな動きがあって、
おもしろかったです。
次回更新も楽しみにしています。
ですが諸星のダンクシーン、
韓国の選手が200m級になっちゃってます…。
てか愛知の星カッコよすぎ
アツいホットラインや
さらに赤木に諸星にパスしてスリーもみたい
これは外も中もかなり強い布陣
遂に、神奈川国体でも実現しなかった
牧・赤木・桜木
という三人の揃い踏み！！
そして、最初は、その三人ではなく、“目立ちたがり屋”・諸星による一発
かつて、魚住の上からダンクをカマした野猿(清田)を思い出させた
更に、ちゃんと、“ブレーキが付いている”ダンプカー・牧の頭脳プレイ
元々、海南時代は、スリーポイントシュートが得意とはいえ、同じチーム内の神が、神奈川では得点王だった
肉弾戦でも、真っ向勝負できるけど、
『ちょっと点が少ねえけどよ』
なんて言われたら、それ以上のものを、キッチリ見せられるのが、黄金世代の恐ろしさ
後半には、森尾、神という“大砲”の出番もあるだろうし、この試合も、終わってみれば、完勝に近い形になるのでは
Kさんいつもありがとうございます！
日本VS韓国も2クォーターに突入。赤木＆河田でとめ、牧のダンプカーアタックで果敢に攻める日本！もっともっと闘争心を見せてくれ！
ニッポンと応援が飛んでいる中、韓国はフィジカルでゴリゴリ攻める模様だが、マッカーシー、牧さんがともにとめます！
韓国もなりふり構わずとめに入りお互いに点が入らなくなり守り合いの展開に！荒石・天崎・須形が今後の展開を予想する中日本がタイムアウトをとりました。
肉弾戦でも全く負けてない日本、ここで大浜監督はメンバーチェンジで続行で挑む！メンバーが牧さん、花道、赤木の神奈川トリオ、諸星、森重の愛和コンビきた〜！
Kさん2クォーターでオール黄金世代の布陣良いんすか！感動で、やばい！そして花道が3番のポジションに！
早速シューティングスター諸星がスピードで切り裂き相手のディフェンスからダンクで決めた〜！
さらに森重のブロックでシャットアウトし、そのまま速攻！牧さんの先ほどの肉弾戦のプレーを布石に見えないパスを炸裂させ、なんと花道がワンハンドダンクで決めました〜！
凄い、ほんと凄い！牧さんのパスを読む花道、スピードで切り裂くシューティングスター諸星！かっこいい。どこかで沖縄の子供達もみて応援してるのかなぁ？
このまま黄金世代で叩き潰し、赤木＆花道のキングコング兄弟のプレーでパワーでもスピードでも圧倒して欲しい！
いつか未来の話だがこの試合を見ている荒石・天崎・須形の活躍を。
日本代表頑張れ〜！
大浜監督の台詞
「韓国の肉弾戦に押さまくって」ってなってますよ。
韓国を、全ての外国チームをぶっ潰せ〜ぇ。あなた達の運動神経能力は素晴らしいのだから💪
大浜さんが吠えるところが、一番熱い…！！
杉山 赤木 花形 木暮 宮益のメガネJAPAN
おじさん！ 頑張れ！！！
まだ２Qの途中だけど、韓国で終わりじゃないよな
木暮と宮益のメガネネタは見たくない
単純にすげえよな
これモデル湘北だぜ。
宮城→牧
三井→諸星
流川→桜木
桜木→赤木
赤木→森重
最速は宮城かもしれんが牧はスピードあってパワーある
諸星は外ありながら中もやれる万能タイプ
そして何より流川の位置を桜木ができるってのが嬉しい
そして今のメンバー、全員原作メンバー！
ゴリがメガネ掛けてるイメージないwww
牧のほうがまだイメージあるな
2人ともバスケの時はコンタクトなのかな
陵南の1年センターとか山王の1年トリオの残り1人とかキャプテンとか
牧からのパスを受け取るのが桜木もめちゃくちゃ熱いですけど
やっぱり後半は牧→神の海南コンビや佐戸→森尾のおじさんコンビ
牧→桜木と赤木の3Pとかを想像しちゃいます。
でも桜木の3Pは本戦へ預けかな
ヒーローインタビュー
桜木選手
初めてダンクを決めたのはいつですか？
晴子さん
涙が止まらない
(´；ω；｀)
興奮するしかないです！！
次は、韓国のエース・チェ・ヨンスと桜木とのマッチアップが見られるのかな？
肉弾戦だったら、鉄人・桜木は、絶対に負けないだろうけど
河田兄でも苦戦しているテクニックの方で来られたら、どうなんだろう？
連続得点で今はノリノリの状態だけど、何だ、かんだ言って、韓国も意地を見せてくるし
残り時間が２分という短い時間となってから３番に桜木を入れたのは、今、チームの中心と言っても過言ではない桜木が続けてやられるようなことがあると、チームの士気に影響を及ぼすことになりかねないという、懸念からなのかも
ただ、ココで、桜木が、相手のエースまで止めることができたら、流石に韓国も、動揺どころではなく、これまでの肉弾戦による疲労の蓄積も、一気に噴出してくるだろう
もしかすると、次回が、この試合の流れを決定付ける、最大のターニングポイントになるのかもしれない…
｢さあ、どうする！！？」
大浜 「どうもこうもねえよ」
大浜監督は誰と会話してますか？
観客の声に応じてる形では？
むしろそれをフォローする赤木がみたい
そして赤木がいる時の桜木がさらなる躍動を見せるとこも