(リメイクの経緯はコチラ)
(元記事はコチラ)
三校合同練習試合、
第一戦、湘北×三浦台。
湘北 31
三浦 8
落ち着きを取り戻した湘北、三浦台を圧倒。
ベンチの宮城が手を叩く。
「よしよし、いいぞ! その調子だ!!」
安西、ニコリ。
「フム。これなら、まだまだ新しい選手を
試合に出すことができそうだ」
「フム。これなら、まだまだ新しい選手を
試合に出すことができそうだ」
ピク!
ベンチ陣のウォーミングアップに拍車がかかる。
もはや準備万端、いつでもコートに立てる状態。
桑田 (チャンスだ! 試合に出られる!)
石井 (先輩にも1年にも負けてられない!)
佐々岡 (とりあえず目立ちたい…!)
バッシイ!!!
「しゃあああ!!!!!」
コートでは、天崎のスティールが炸裂。
彦一 「また天崎君! あの守備力は本物や!」
彩子 「スゴいわね、ホントに…」
ビッ!!!
天崎 「流川さん、速攻!!」
前方へボールを放る。
バス!!!
天崎のパスから流川のワンマン速攻が決まり、
湘北がさらに突き放した。
湘北がさらに突き放した。
「よし!」
天崎、ガッツポーズ。
天崎、ガッツポーズ。
その時、
ディフェンスに戻ってきた流川が、
コブシを突き出してきた。
「ナイスパス」
天崎 「……!!!」
(る、流川さん…!!!)
ガッ!
コブシをぶつける天崎。
「ナイス速攻っす!」
「ナイス速攻っす!」
(やった…!! やった!!!)
さらに、
ダム!!!
流川のカットイン。
キュキュ!!
三浦台ディフェンスがいっせいに取り囲む。
ビッ!
流川、外にボールをさばく。
ボールは天崎へ。
(流川さんのパス、決める!)
ビッ!!
ノーマークでスリーポイントシュート。
ノーマークでスリーポイントシュート。
ザシュ!!!
天崎 「よっしゃーーーー!!!!!」
彩子 「おおお! ナイッシュー、天崎!」
晴子 「スゴーーーーイ! 天崎君!!」
宮城、ニヤリ。
「高校初の実戦で、一本目から外を決めたか。
いい度胸してるぜ」
いい度胸してるぜ」
彩子、ニコリ。
「3年になって最初の実戦で、ケンカを始めた
キャプテンよりしっかりしてるわね」
キャプテンよりしっかりしてるわね」
ギクゥ!
宮城 「ア、アヤちゃん…」
彩子、ギロリ。
「次からは頼むわよ、キャプテン」
「次からは頼むわよ、キャプテン」
宮城 「ハ、ハイ…!!」
ザワ…。
一年 「なんという圧倒的な威圧感…」
『ビビーーーーーーーーー!!!!!!!』
試合はこのまま湘北ペースで進み、前半を終える。
前半終了
湘北 50
三浦 21
湘北ベンチの安西。
「いいゲームだ。みんな確実に強くなってますよ」
「いいゲームだ。みんな確実に強くなってますよ」
(安西先生…!!)
メンバー一同、表情が明るくなる。
そして、
「では、また少しメンバーを代えていきましょう」
安西が後半最初のラインナップを指示。
PG 桑田
SG 野茂
SF 与田
PF 流川
C 桜木
宮城、ニヤリ。
「お、野茂と与田か。こりゃ楽しみな面子だな」
「お、野茂と与田か。こりゃ楽しみな面子だな」
石井・佐々岡、焦りの表情。
(ヤバイ…。アイツらのほうが先に出ちゃった…)
(ヤバイ…。アイツらのほうが先に出ちゃった…)
安西 「持ち味を存分に発揮してきてください」
「ハイ!!!!」
『ビビーーーーーーーーーーーーー!!!!』
3rdクォーター開始。
彦一 「おお! また新入生が出てきたで!」
ノートをめくり、ペンを取り出す。
カチカチカチ……!!
(背番号15…、あのちょっとタレ目の
大人しそうな顔の彼が野茂君やな。
で、角刈りのゴッツい子が与田君や)
大人しそうな顔の彼が野茂君やな。
で、角刈りのゴッツい子が与田君や)
ザシュ!!!!
野茂のミドルシュートが決まる。
野茂、ガッツポーズ。
「っし!!」
「っし!!」
宮城 「よーーーっし!! いいぞ野茂!!」
彦一のペンが走る。
「野茂君は、身体能力の天崎君とは対照的な
技術型の選手やな。全体的にプレイが柔らかい。
シュートフォームもキレイやで」
技術型の選手やな。全体的にプレイが柔らかい。
シュートフォームもキレイやで」
ビッ!
与田がドライブでディフェンスをひきつけ、
桜木にパス。
桜木にパス。
バス!!
桜木がゴール下を決める。
桜木、両コブシを握って吠える。
「よーーーーっし!! ナイスゴール下!!
さすが天才!!」
「よーーーーっし!! ナイスゴール下!!
さすが天才!!」
与田 「いや、ナイスは自分のパスです」
桜木 「……!!」
流川 (やるな)
彦一のペンが再び動く。
「14番・与田隆之、オールラウンダーな上に
どうやら度胸もあり、と」
「14番・与田隆之、オールラウンダーな上に
どうやら度胸もあり、と」
宮城、腕組み。
「2人ともいい選手だな。間違いなく
県予選の即戦力になるぜ」
「2人ともいい選手だな。間違いなく
県予選の即戦力になるぜ」
彩子、頷く。
「選手層が確実に厚くなってるわね!」
「選手層が確実に厚くなってるわね!」
石井・佐々岡、不安げな表情。
「う、上手いぞ、アイツら…」
「う、上手いぞ、アイツら…」
(俺たちもいいプレイを見せないと…!)
コート上では桑田も気合を入れる。
(俺もやるんだ!)
(俺もやるんだ!)
キュッ!!
与田のスクリーンから、流川が外でフリーになる。
城 「11番が空いたぞ!! ヘルプ!!!」
ビッ!!!
桑田、すかさずパス。
桜木へ。
城 「なに……!!?」
(11番はオトリ…!?)
(11番はオトリ…!?)
宮城、ニヤリ。
「出た。あの顔でイヤらしいパスだ」
「出た。あの顔でイヤらしいパスだ」
彩子 「ホントに、顔に似合わず策士ね」
バス!!!!
桜木 「っしゃああ!!!! 天才2連発!!!」
すかさずベンチから声が飛ぶ。
宮城 「いいぞ、桑田!! ナイスパスだ!!」
天崎 「桑田さん!! ナイスっす!!!」
桜木、ベンチに吠える。
「コラアア!! 決めたのは俺だあ!!!!」
「コラアア!! 決めたのは俺だあ!!!!」
与田 「いや、桑田さんのパスです」
桜木 「…!!!?」
(こ、この角刈り…!!)
宮城 「与田隆之…、色んな意味で大物だな」
3rdクォーター終了
湘北 73
三浦 38
インターバル、
安西はさらに交代を指示。
「石井君、佐々岡君、行きますよ」
(来た……!!!)
バチン!
頬を叩き、気合いを入れる二人。
「やるぞ! やってやる……!!」
安西 「それから宮城君、流川君」
宮城、立ち上がる。
「うっし! ラスト10分、締めてくるか!」
「うっし! ラスト10分、締めてくるか!」
安西 「そして、荒石君」
「……!!!!??」
―― 荒石
荒石 「ん?」
宮城 「出番だぞ、アラシ」
荒石、返す。
「はあ? こんな圧勝ゲーム、
今から出ても、つまんねえよ」
「はあ? こんな圧勝ゲーム、
今から出ても、つまんねえよ」
晴子 「……!!?」
彩子 (ちょ、ちょっと、何言い出すのよ…)
宮城、眉間にシワ。
「あ?」
「あ?」
荒石、ニヤリ。
「…なんてな」
「…なんてな」
ガタッ。
荒石、立ち上がる。
「ったく、待ちくたびれたぜ。
荒石淳也、彗星のごとくデビューてか」
宮城 「フッ」
(ガラにもなく嬉しそうじゃねえかよ)
(ガラにもなく嬉しそうじゃねえかよ)
彩子・晴子 「ホッ…」
ガシッ!!
荒石、宮城の肩に手を置く。
「いいパス頼むぜ、リョーさんよ」
宮城 「リョ、リョーさん…!?」
荒石、ニヤリ。
「あの勝負以来、アンタと試合に出るのが
楽しみだったんだ。期待を裏切るなよ?」
「あの勝負以来、アンタと試合に出るのが
楽しみだったんだ。期待を裏切るなよ?」
そして、コートに入っていく。
背中を見つめる宮城。
「ケッ、エラソーに」
「ケッ、エラソーに」
コートに立つ湘北メンバー。
PG 宮城
SG 石井
SF 佐々岡
PF 流川
C 荒石
ギロリ!
荒石、さっそく三浦台メンバーを睨みつける。
三浦台メンバー 「…!!?」
(また怖そうなのが出てきた……)
荒石 「俺は売られたケンカは買う主義だからよ」
「……!!!?」
石井・佐々岡 「あ、荒石…?」
荒石、ニヤリ。
「楽しみだぜ」
「楽しみだぜ」
石井 (マ、マズイ……。試合が壊れるぞ?)
佐々岡 (よりによって、俺が出るときに…)
4thクォーター、スタート。
続く
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