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  • 2025年04月23日12:52

スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(293) リメイク版

※この記事はリメイク版です
リメイクの経緯はコチラ
元記事はコチラ



三校合同練習試合、
第二戦、湘北×津久武


1stクォーター終了

湘北 31
津久 10


彦一 「しょ、湘北、強い…!!」


津久武監督・川崎、茫然。

(まさか、これほどまでとは。
これは早急な対策が必要だ…)


湘北ベンチの安西、ニコリ。

「皆さん、いい調子ですね。この試合も
ドンドン選手を代えていきますよ」


彩子 「みんな、頑張って!」


(よーーーっし!!!)

選手の目に力が入る。


2ndクォーター、メンバーが変わる。

G 桑田
G 天崎
F 与田
F 流川
C 荒石


宮城 「っし!! 行ってこい!!!」


「オウ!!!!!」



ガン!!!!

桑田 「あ…!!」


桜木 「入れろ!! バカモーン!!」

宮城 「リバウンドーーーー!!!!!」


バシイイ!!

南郷 「っしゃあ!!!!」


「よーーっし!! ナイスリバン!! 南郷!!」


荒石 「クソッ…!!」


彩子 「ああ、獲られた…」

晴子、推測。

「荒石君…、もしかして桜木君との
勝負じゃないと力が出ないのかしら…」


桜木 (フン。大したことねーな)

宮城 (課題が見えてきたな…)



『ピピーーー!!!!』

『ファウル!! 赤18(荒石)』


荒石 「あああ!!!?」

(またかよ……。チキショウ…)


天崎 「荒石、落ち着いて」

荒石 「クソが…」


桜木 「ヒッヒッヒ…。退場王ってやつか?」

彩子 「まるで去年の桜木花道ね」

桜木 「ぬ…」



ガン!!!

荒石 「ああああーーーー!!!!!」 

(クソ…!! 入らねえ…!!)


桜木、ニヤリ。 

「下手クソめ。ヒザを使え、ヒザを」

彩子、ため息。

「ふぅ…、えらそーに…」



安西、問う。

「宮城君、チームの課題は分かりましたね?」

宮城、頷く。 

「はい」 

(控え選手の底上げ。特に荒石だ。
去年の花道と大体同じだな…)


安西 「県予選まで時間はない。急務ですよ」

宮城 「了解です!」



そして、


『ビビーーーーー!!!!!』

『試合終了ーーーーー!!!!』


湘北 109 
津久 61


宮城 「よーーーっし!! 2連勝だ!!!」

天崎 「やった!!! 勝った!!!」

荒石 (クソ…。点が獲れねえ…)



彦一 「2試合とも湘北圧勝。この強さは本物や」



安西 「フム。皆さん、いいゲームでした」

「ハイ!!!」


安西、ニコリ。

「これで気持ちよく県予選に入れるでしょう。
あと1ヶ月、各自課題を認識して練習しましょう」

「ハイ!!!」


桜木 (まあ、この天才には課題はないがな)


天崎 (県大会は絶対スタメンを獲る。頑張るぞ)

荒石 (これからだ。見てやがれ、桜木花道…!)


三校合同練習試合、終了。

湘北は、勝利という結果と各自の課題認識、
ふたつの収穫を得た。


ギラ!

宮城 「もっともっと鬼になるしかねえ!」


ザワ…。

一年 「え…?」




翌日、


宮城 「よーーっし!! 始めるぞ!!!」

「オウ!!!!」


湘北バスケ部、練習開始。



「ウィーーーッス! 晴子ちゃん」

桜木軍団、登場。


晴子 「洋平くん」

洋平 「昨日は大勝利だったって?」


晴子 「そーよう。みんな来ればよかったのに」


洋平 「ハハ。俺たちはコレが忙しくてね」

手をクイクイ動かす。パチンコの動作。


クス。

晴子 「もう…」


洋平 「今年も行けるといいな、全国」

晴子 「うん!」




バッシイイイ!!!!


洋平 「お!?」


桜木 「天才!!」

彩子 「ナイスリバン!! 桜木花道!!」


荒石 「クソったれ…」


桜木 「どーした!! 一年坊主!!!」

荒石 「うるせー!! 次だ、次!」


大楠 「いまだに仲悪いな、あの2人」

高宮 「仲良さそうにも見えるけどな」

野間 「アラシか…」

洋平 「去年の花道みたいだな」


ウンウン。

一同、いっせいに頷く。


晴子 「フフッ」



宮城 「よっし!! 2対2、行くぞ!!」

「オウ!!!」


「さあ行こう!!!」

「よーっし、やってやるぜ!」

一年生の顔には自信がみなぎっている。

前日の練習試合での圧勝が、そうさせていた。


(県予選までにスタメンを獲ってやる!)

(俺たちにだってチャンスはある!!)


ダム!!!!


「うわっ……」 

石井が抜かれる。



バス!!

野茂 「っしゃ!!」


彩子 「おお〜、上手い!!」

石井 「くそ……」


野茂、ガッツポーズ。

(よし! 行ける、行けるぞ!)


宮城 「いいぞ! 野茂!」



「……!!?」



(俺たちも負けてられねえ!)

一年が活気付いている。



「宮城さん、こっち!!」

一年生が声を出す。


宮城 「お!」 

(いい位置に入ってるじゃねえか)


ビッ! 

宮城からのパス。 


バス!! 

シュートが決まる。

決められたのは、佐々岡。


「やった!」 

コブシを握る一年生。

(よし!! 俺だってやれるぞ!! 
県大会はユニフォームをもらうんだ)


彩子 「やっぱりみんな上手いわね」

晴子 「凄いわ…」


中学生時代の実績の上に練習試合での自信が
積み上げられ、一年生たちの士気はますます
上がっていた。



が、



宮城 「次、3対3! 行くぞ!!!」

「オウ!!!」


天崎 「よし!」

ダム!

勢いよくドリブルで仕掛ける。


バッシイイ!!! 

ボールが弾かれる。



天崎 「あ…!!!」


ボールを拾う流川。

「隙が多い」


天崎 「う……」


彩子 「まあ、厳しい先輩だこと」



宮城 「うらああ!!!!」

ダム!!!

吠えながらのドライブ。


与田 「うわ…!!」


バス!!!

レイアップシュートが決まる。


宮城 「コラア! 腰が高けえぞ、与田!!」

与田 「ハ、ハイ…!!」



桜木 「ふんぬーーーーー!!!!!」

バッシイイ!!!!


荒石 「……!!!?」


ボールを叩き落とす。



桜木 「また俺の勝ちだな、一年坊主」

荒石 「野郎…」




黙って見つめる安西。 

「……。」



彩子 「それでも、あの3人には敵わないか」

晴子 「一年生もスゴイ選手ばかりなのに…」



さらに、



宮城、まだまだ吠える。

「っし!! 次!! シャトルラン行くぞ!」


「………!!?」

(こ、ここでシャトル…!?)



ギン!

宮城 「鬼になるって言っただろ」


彩子 「おー怖わ…」



「ハア、ハア……」

汗びっしょりの一年。


間髪いれずに、宮城は次のメニューに進める。

「次!! 4対4!!」


呆然とする一年生。 

「マジかよ…」

「少しは休憩を…」



ブツブツ…。

宮城 (俺は鬼、俺は鬼…)



彩子 「なんか一人で喋ってる…」

晴子 「怖いですね…」



宮城率いる新生湘北、
厳しい練習は連日続くこととなる。

県大会(8強決戦)まで、あと1ヶ月。



続く



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