東京ペイサーズ × 横浜ネッツ
3rdクォーター 50秒
東京P 41
横浜N 42
東京Pの4点リードで始まったファイナル後半戦は
わずか50秒でリードが入れ替わった。
横浜N、怒涛のラッシュで逆転に成功。
道谷《横浜ネッツ、早くも逆転です!!》
塚本《これは驚きましたねえ》
道谷《まずは三井のスリー、続いて速攻から高木》
岡浜《どちらもアシストは深津選手でしたね》
牧 「今日の深津の存在感、凄まじいものがある」
藤真 「50秒でゲームをまた支配し始めたか」
諸星 「三井の野郎もメチャクチャだぜ」
神 「さっきのシュートは早かった」
佐戸、苦笑い。
「若い奴らが頼もしいのは結構なことだが、
自分たちの居場所を考えると複雑だよ…」
樽瀬、ニコリ。
「森尾さんもこのまま黙っちゃいないでしょう」
続く、東京Pの攻撃。
ビッ!!
ボールはその森尾へ。
スクリーンを使って外に飛び出し、
左45度の位置でボールを受け取る。
瞬間、会場が沸く。
「森尾!!!!!!!!」
「撃て…!!!!!!!!!!」
が、三井は森尾を離さない。
キュッ!!!
スクリーン網を潜り抜けシュートチェックへ。
道谷《空けません!!》
塚本《いいディフェンスですねえ》
横浜Nベンチ、ガッツポーズ。
「よーーーーっし、三井!!!!!!!」
「よく追いついた!!!!!!」
森尾 「チッ…」
三井 (そうそう簡単には撃たせねえ!)
森尾、トップの位置の棟川にボールを戻す、
と見せかけて、
ドリブルへ。
ダム!!!!!!!!
が、
バッシイイイイ!!!!!!!!!
三井の右手がボールを叩く。
「……!!!!!!!!」
森尾 「…!!!!」
桜木 (ミッチー…!!!!)
安西 「おおお…」
ビッ!!!!
三井、こぼれ球を拾い、すかさず前へ。
深津が走っていた。
「あああああーーーー!!!! また速攻!!」
「横浜、走る!!!!!!」
塚本《行った…!!!!!》
道谷《横浜がまた獲りました!!!!!》
ダム!!!!
パスを受けた深津、
一気にフロントコートへ。
彦一 「なんや、なんや、なんや…!!!!」
弥生 「さらに連続得点…!!!??」
町田 「これはもうタイムアウトだろ…!!!」
キュッ!!!!!!!
そこに桜木。
いち早く自陣に戻った。
フリースローライン付近、仁王のように立つ。
桜木 「同じことをやらせるか、バカモン!!!」
東京P応援団、立ち上がる。
「おおおお!!! 桜木!!!!!」
「よくぞ戻った!!!!!」
道谷《東京、今度は止めました》
塚本《いや…》
キュッ!!
深津、スリーポイントラインの手前で止まる。
桜木の待つインサイドへは突っ込まない。
赤木 「距離が生まれた」
東京P応援席に予感。
「ああああ…!!!!!!」
「マズイ…!!!!」
塚本《撃ちますよ…!!!!》
ガッシイイ!!!
『ピピーーーーーーーッ!!!!』
深津 「…!!!?」
深津がシュートモーションに移ろうとした瞬間、
後方から棟川が体をぶつけた。
『ファウル!!! 東京1番(棟川)』
棟川、手を挙げる。
分かっていますよ、という表情。
東京Pのディフェンスファウル。
横浜N、サイドラインからのスローインに。
道谷《ここはファウルで止めました》
塚本《そうですね、意図したファウルです》
岡浜、頷く。
《さすがベテラン、上手いファウルでしたね。
フリースローにさせていません》
町田 「一旦、波が止まった」
弥生 「そうね」
堀田軍団、頭を抱えて立ち上がる。
「あああああーーーーー!!!!」
堀田 「三っちゃんが作ったチャンスを…」
「桜木も、1番(棟川)も、邪魔しやがって」
「嫌な野郎だぜ」
ざわざわ…。
(いや、そういう競技だし…)
(たまに、子供みたいになるな、あの人たち…)
「ふぅうう……」
東京P応援席、胸をなでおろす。
そして、桜木軍団もホッと一息。
洋平 「はあ…、いまのはヤバかったな」
高宮 「ああ、絶対にやられると思ったぜ…」
大楠 「さすがはキャップ、伊達に年取ってねえ」
町田 「タイムは取らないか」
彦一 「うーん、取ってもよさそうやけど…」
東京Pベンチの宇野、
コートの棟川に目を向け、腕組みで小さく頷く。
木暮 「ここはプレイヤーで立て直すと…」
彩子 「まだ後半が始まったばかりですしね」
安西 「ふむ」
桜木、森尾に声をかける。
「オイ、やられっぱなしじゃねえか、モーリー」
森尾 「ああ、すぐに獲り返すさ」
桜木 「頼むぜ」
森尾、腰に手を当てひとつ息を吐く。
「ふぅ…」
(三井寿か…、シンプルに「上手さ」を問えば、
おそらくケンや樽瀬に勝るとも劣らないだろう。
そのうえで“相手を読む力”まで併せ持っている…)
町田 「三井がディフェンスでも目立ってる」
弥生 「そうね、ちょっと珍しい日かしら?」
彦一 「そんなことないで」
弥生・町田 「…?」
彦一 「あの人は、“分かる”んや」
「………。」
弥生 (どういうこと…?)
町田 (さあ…)
彦一、グッとコブシを握る。
(あの敗北の日のこと、ワイは忘れとらんで。
三井さんは今あの日のように、相手の動きを
感知できるモードに入っとるんや、きっと…)
森尾、棟川に声をかける。
「一旦、インサイド主体で」
その後
横浜Nの攻撃を凌いだ東京Pのオフェンス。
ビッ!!
ボールはハイポストの杉山へ。
道谷《東京、今度は中を選びました》
塚本《高さでは東京にアドバンテージがあります》
横浜N応援席から声が飛ぶ。
「杉山だ、1対1が来るぞ!!!!」
「そこからパスもあるからチェックだぞ!!!」
その声は、まるでベンチのコーチ陣。
ファイナルの舞台で最前列に座る観客は
当然ながら目も肥えている。
キュッ!!!
同時にデビッドソンが動く。
(ハイ!! モリオサン!!!)
何度も繰り返しているスクリーンの仕掛け。
森尾、首を横に振る。
(いや、いまの三井はこれではかわしきれない。
ここはインサイドで攻めてくれ)
「…!!」
キュッ!!
デビッドソン、スクリーンの体勢から反転。
リング側に舵を切る。
ビッ!!
そこに杉山のパスが入った。
道谷《おおーーっと、ゴール下へのパス!》
岡浜《上手い!!!》
バス!!!!!
フリーで受けたデビッドソン、
ワンハンドジャンパーでゴール下を沈める。
3rdクォーター 1分20秒
東京P 43
横浜N 42
「よーーーーっし!!!! デビ!!!!!」
「これで落ち着くぞ!!!!」
河田雅 「さすがの連係。杉山さんの上手さだ」
諸星 「やっぱりゴール下は東京が上だな」
佐戸 「……。」
(森尾、どうした…。勝負に行かないのか)
道谷《東京も負けません。再逆転に成功です》
塚本《こういうところは抜け目がないですね》
道谷《後半出だしは点の獲り合いでしょうか》
続く、横浜Nのオフェンス。
キュッ!!
深津がローポストで棟川を背負う。
荒石 「出た、隠し技」
天崎 「深津さん、ポストプレイも上手いんだ」
須形 「さらに…」
ビッ!!!!
荒石 「パスもある」
ボールは、ゴール下の深津からコーナーの三井へ。
キュッ!!!
森尾、素早いチェック。
手を挙げて前に出る。シュートチャンスを消す。
道谷《森尾、撃たせません!》
塚本《森尾君のディフェンスも見事です!》
ダム!!!!
三井、ドリブルに切り替える。
「……!!!!!!」
森尾が横を抜かれる。
「上手ああああーーーーい!!!!!!」
「タイミング、絶妙!!!!!」
森尾の重心が僅かに動いた瞬間に逆を突く。
スピードではなく、間合いと緩急で抜いた。
キュッ!!!
桜木がヘルプに出る。
スッ…。
三井、ボールをふわりと浮かせる。
桜木 「……!!!!」
(これは…)
この激しいファイナルの戦いのなかで、
そのボールは、桜木の頭上を越えたあと、
なんともゆっくりと平和な放物線を描き、
ザシュ!!!!
リングを通過した。
3rdクォーター 1分40秒
東京P 43
横浜N 44
桜木 「ぐぬぬ……!!!!」
(へなちょこシュート…!!
まさか、ミッチーも…)
三井、ニヤリ。
「できるのか、って? 見りゃ分かんだろ」
諸星 「ア、アイツ…」
仙道 「うわぁ…」
神、苦笑い。
「上手すぎる…」
日本代表でシューティングガードの枠を
争う男たちは、みな息を吞んでいた。
続く
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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(1339) へのコメント一覧
いつも言われてんのに。
これまた珍しい!
東京Pがファウルで止めたのに
東京Pのスローインで再開してませんか??
ダブルシューターとか?花道に3Pって武器与えたのに
静かすぎる気もするし
黙ってる桜木はいやです(笑
そんな私も胸アツでした。
手強い。
今後の展開も楽しみです(*゚▽゚*)
花道にも頑張って欲しいけど、ミッチーが相手じゃ
なかなか難しいですね。
それよりも、彦一の言う「“分かる”」の方だよな
シュートにおいては、ムラがあるものの、一旦、ゾーンに入ったら手がつけられないことは周知の事実ではあったものの、試合の流れすらも見切ってしまうとなると、普通であれば、お手上げ状態になってしまうんだが、東京ペイサーズには、予想外の動きには定評のある桜木がいるだけに、コッチも、“考える”のではなく、野生の勘や本能が全開となれば、三井の「“分かる”」を上回ることができるかも
ただ、横浜ネッツには、深津もいるんだよな
ポイントガード(ゲイムメイカー)としては、最もいやらしいタイプなだけに、最後の鍵を握っていそうな気がするんだよなぁ
あとは、宮城は何してるのやら。
宮城の覚醒がラストピースですかね。
楽しみに待ってます!
今年もよろしくお願いします!
Kさんいつもありがとうございます!
3クォーター開始後、連続スクリーンからクイックリリースでスリーを決めた三井、相手のオフェンスをとめ、点に繋げた深津、この2人の活躍で1点リードのネッツ。凄い、ほんと凄いです!
同じPG牧さん、藤真さんが深津を、諸星、神さんが三井を意識するの良いなぁ。
ペイサーズの反撃だが、スクリーンを駆使して森尾さんが動くが、距離を空けない三井!ならばとフェイクからのドリブル突破を読み、ボールを奪う三井!攻守にわたりほんと凄い!
勘が冴える中、ペイサーズはオスギからのコンビプレイでデビちんが決めるが、ネッツは止まらず、深津のポストプレイからコーナーの三井へ、森尾さんがチェックに出るが抜群のタイミングでかわし、花道のヘルプをへなちょこシュートで決めた〜!
三井寿の活躍に驚く、諸星、神さん、仙道さんにヤバさが伝わります!
これは日本代表の枠も変わるぞ!この先の展開がどうなるかは読めんが、更なる両チームの活躍に期待です!
頑張れ!横浜ネッツ!
原作でもそうなってもおかしくないミッチーかっこええなあ
花道君!どう対処する?😊ペイサーズ、プロの力を魅せてください。
(先日から第1話から再読してて、泣いたり笑ったりしてます。今は荒石達が三浦台との練習試合に出場してる回です。読んでいると、本当に神奈川県のどこかの高校に彼等が居る感覚です。Kさん、改めてありがとうございます🙇♀️)
流石ベテランの流れにしてから三井覚醒で横浜優勝まで読めたわ
このままでは流川に笑われるぞ!
高3から大学4年間の努力で
バケモノに覚醒!!!!!
オレの名を言ってみろ!
安西先生
バスケがしたいです
その後、横浜Nの攻撃を止めと書いてますよ。
修正しましたー
桜木の反撃も楽しみしみです!!
るか
しかし、シューターの枠からもう外れてきてるな
勝て!三井!
桜木の大暴れも見たいですね。
桜木も勝て!
僕の大好きな三井の活躍嬉しいです!
このままペイサーズが終わるとも思えませんが…前の敗戦から三井が更に伸びている感じで、そこら辺を理解している彦一の思いも凄く熱いです!
このまま優勝してもらいたいですが…それはKさんの答えを待つとして、日本代表でも中心となるような選手になってほしいです!
今後も楽しみにしています!
お身体に気をつけて、お時間ある時に更新お願いします!
ホント鳥肌がたつ。
つきっきりでなくとも、三井と宮城を交互に当たらせるとかすれば当時の深津も苦しいんじゃないか
仲良しトリオ活躍してほしい!!
ネッツを日本一にして、そのまま世界を狙え
黄金世代で初のNBAプレイヤーは沢北、流川ではない
お前だ!
木暮
頭ひとつ抜けて、土屋や諸星を押し除けて代表は勝ち取って欲しいわ