東京ペイサーズ × 横浜ネッツ
4thクォーター 2分40秒
東京P 75
横浜N 69
6点をリードする東京Pがフリースローを獲得。
目まぐるしく動いていたゲームが一瞬止まる。
ここでベンチの宇野監督が桜木に告げた。
「プロのディフェンス、できるよな?」
桜木 「ぬ?」
関係者席の面々が動きに気付く。
牧 「どうやら宇野監督から指示が出たか」
藤真 「そのようだな」
花形 「三井封じ」
横浜Nのルーキー・三井寿は、
4thクォーターから大爆発を見せていた。
開始早々スリーポイントを立て続けに決めて見せ、
その後、その外角シュートに対してディフェンスが
広がるやいなや、今度はインサイドへのパス供給。
三井のシュートは止まらない。止められない。
一方、外の攻撃を警戒すれば、今度は横浜N自慢の
ビッグマンがゴール下を制圧する。
そもそも中ではサイズ・パワー共に横浜Nが優位。
中外で優位に立ち、横浜Nは完全に勢いに乗った。
観戦する者は同じ感想を抱いた。
―― 三井がボールを持ったら横浜のスコア確定
木暮 「いまこのゲームの中心にいるのは三井だ」
晴子 「凄い…」
安西 「そして、それを止める役目は…」
パシ!
森尾、リバウンドレーンに立つ桜木の尻を
軽く叩き、声をかける。
「頼んだぜ、天才」
桜木 「モーリー」
森尾 「おう」
(今日の時点で俺は三井を止められないだろう。
だが、ゲームまで相手に渡す気はないんだ)
佐戸 「マッチアップを交換するか」
樽瀬 「森尾さんが石井、桜木が三井」
当然、横浜N側も認識する。
三井、ニヤリ。
「そうか、ここからはアイツが俺の相手か」
東京P・デビッドソンのフリースロー。
ガン!
ザシュ!
一投目は失敗、二投目は成功。
4thクォーター 2分40秒
東京P 76
横浜N 69
道谷《東京のリードは7点になりました》
続く、横浜Nのオフェンス、
つまり、東京Pのディフェンス。
塚本《おっと、守備が変わりましたか?》
道谷《東京ペイサーズに動きあり》
「おおおおおおおーーーーーーー!!!!!」
瞬間、会場が大きく沸き立つ。
「桜木vs三井…!!!!!!!!」
「これが見たかった…!!!」
「湘北対決!!!!」
彦一、ニコリ。
「さすがや、Bリーグのコアファンのみんなは
桜木さんと三井さんの関係をよう知っとる!」
三井 「おう、お手柔らかにな、桜木」
桜木 「もう1点も獲らせんぞ、ミッチー」
河田雅 「Bリーグではこの対決はなかったかな」
赤木 「ユニバの時に少しあったか」
木暮 「あの時は桜木が三井をブロックしたんだ」
彩子 「凄かったですよね、あのプレイ」
晴子 「あぁ、どっちを応援すれば…」
彩子、ニコリ。
「晴子ちゃんは桜木花道を応援してあげて」
晴子 「…?」
彩子 「たぶん、木暮先輩は逆寄りだから」
晴子、横に目を向ける。
木暮がコブシを握っている。
晴子にはこう見えた。
「三井、頑張れ」と顔に書いてあると。
彩子 「フフフ」
(ま、木暮先輩が三井先輩寄りっていうのは、
私の勝手な想像だけどね。でもそう言っとけば
晴子ちゃんは桜木花道を応援してあげるはず)
晴子、大声で叫ぶ。
「桜木君、頑張れ!!!」
キュキュッ!!!!
コート上では、さっそく激しい戦いが始まる。
ノーマークになるべく懸命に動く三井。
そうはさせじと動き回る桜木。
「さあ、湘北対決のスタートだ!!!!!」
「オーケー、横浜! 三井に回せ!!!!」
「いや、東京はそれをそもそも封じる気だぞ!!」
キュキュッ!!!!
三井がどれだけ動いても、フリーにはなれない。
桜木がどこまでもついてくる。
道谷《ああっと、三井にボールが入りません!!》
塚本《桜木君、恐ろしい脚力ですね》
岡浜《ええ、ただそれだけじゃなさそうですよ》
キュキュッ!
三井 「コイツ…」
(どれだけフェイントかけても引っかからねえ…)
ギラ!!
桜木 「フン!!」
(どれだけ動いてこようが、勝負を賭けるときの
一歩は分かる。フェイクは通用しねえぜ)
森尾 「おお…」
(ここで嗅覚が最高値に達したか)
宇野 「なんと…」
(まるで野性動物のような動きだ)
横浜N、このオフェンスは三井にボールを渡せず、
インサイドへのパスを選択。
キュッ!!!
だが、横浜Nの強力なビッグマン・ブラッグスも
準備万端のデビッドソンに真正面からスコアを
奪うことは簡単ではない。
「あああ、普通には中を崩せない…!!」
「やっぱり外との連係がないと…!!」
ガン!!!!
結果、タフショットを余儀なくされた横浜Nの
攻撃は失敗に終わり、リバウンドは東京P。
4thクォーター 3分
東京P 76
横浜N 69
東京P応援団、ガッツポーズ。
「よーーーーっし、守り切ってまたオフェンス!」
「さあ、リードを広げていくぞ!!!」
高宮 「あ、花道とミッチーしか見てなかった」
大楠 「俺も」
洋平、ニコリ。
「ボールがない箇所をずっと目で追いかけるなんて
お前ら随分玄人な観客だな」
高宮 「いや、凄いぜアレ」
洋平 「ん?」
高宮、説明。
「俺でも分かるぜ。ミッチーの小細工を花道が
全部読み切ってる感じだ。あれはもうボールを
もらえねえぞ…」
そして、
好ディフェンスを披露した後はオフェンスの流れも
よくなるもの。バスケの常識。
バス!!!!
道谷《デビッドソンのカットイン!》
塚本《得意のドライブですね! さすが!!》
4thクォーター 3分20秒
東京P 78
横浜N 69
桜木 「よーーーっし、デビちん!!!」
棟川 「さあ、ディフェンスだ!!!」
道谷《9点差です。横浜、ここは返したい!》
塚本《これ以上離されたくはないですね》
だが、三井にボールが入らない。
キュキュッ!!!!
キュッ!!!
一般的には小柄な選手が優位とされる敏捷性でも
桜木は恐ろしいパフォーマンスを披露する。
繰り返される方向転換にすべて対応してみせる。
赤木 「あれが2m級の選手なのか…」
河田雅 「俺たちには到底無理な動きだな」
ここで、横浜Nが動く。
『ミツイ!!!!』
ビッグマンがスクリーンへ。
三井の進行方向に200cm超の壁が登場。
須形 「お!」
荒石 「常套手段だな、壁を使って引きはがす」
須形 「しかも」
天崎 「三井さんはスクリーンを使うのが上手い」
(守備側が分かっていても引っかかるんだ)
ホームズ 『サクラギ、行ったぞ!!』
当然、仲間は声を掛ける。
背後に忍び寄るスクリーンの存在を知らせる。
三井 「そんだけで、かわせはしねえよ」
(絶対に引っ掛けてやる)
キュッ!!!!!
三井が動く。
並走する桜木。
進行方向には壁がそびえている。
桜木にはそれが見えない。
次の瞬間、
桜木 「……!!!!」
気配を感じた。
(敵…!!)
キュッ!!!!
桜木、激突寸前でスクリーンをかわす。
三井 「な…!!」
コンマ数秒の攻防戦。
だが、そこにだけ注目しているこの男たちは
その動きに気付く。
高宮 「見えてねえのにかわしやがった…!!」
大楠 「ああ、俺にも分かったぜ」
洋平 「おいおい…」
(なんか凄えことになってきたな…)
「ダメだ…!! また三井にボールが入らねえ!」
「なんつうディフェンスだ、桜木…!!!」
またもや横浜Nのオフェンスは、不十分な形の
シュートを選択させられる。
ガン!!!!!
道谷《ああっと、これも入りません…!!!》
塚本《ちょっとリズムが悪いですねえ》
岡浜《いまのは入らないシュートですね》
点差は変わらず、再び東京Pボールに。
棟川 「よーーっし、一本!!!!」
森尾 「さあ行こう!!!」
佐戸 「この攻撃も決まるな」
仙道 「そんな気がしますね」
このふたりが予想すれば、さすがに的中する。
しかも、横浜Nにとっては最悪の形で。
ザシュ!!!!!
4thクォーター 4分
東京P 81
横浜N 69
道谷《森尾のスリーーーーーーーー!!!!!》
塚本《来ましたねええ!!!!!》
中のデビッドソンから外の森尾へのパス。
小気味よい連係から東京Pの得意パターン。
「うおおおおおーーーーーーー!!!!!!!」
東京Pベンチ、応援席、総立ち。
杉山 「よーーーっし、森尾さん!!!!」
与野 「ここで決めるのがアイツなんだよ!!」
「森尾ーーーーーーー!!!!!!!!!」
「なんて頼りになる…!!!!!」
「これはデカイ!! 本当にデカイ!!!!」
桜木 「モーリー!!!!!」
森尾 「オウ!!!」
バチン!!!!!
ハイタッチ。
桜木 「よく決めたぜ」
森尾 「お前が三井を弱らせてくれたかな」
道谷、興奮実況。
《これで点差は12点! 横浜が追い上げていた
第4クォーター、ここで東京の反転攻勢です!》
塚本《いやあ、一気に広がりましたねえ》
岡浜《いかに三井選手がカギになっていたか》
道谷《タイムを取ってもよさそうな状況ですが》
塚本《うーん、終盤に残しておきたいところかな》
岡浜《これは東京が断然有利ですね》
彦一 「またリードが広がった」
弥生 「三井君が止まるとこうなるのね」
三井 「桜木…」
(この決勝戦でこんな試練を寄越してくるかよ)
パンパンパン!!!!!
桜木、手を叩く。
「さあ、ディフェンス!!!」
三井 「分かったよ」
(それを超えりゃいいんだろ)
(悪いがこちとら、諦めの悪い男でな)
続く
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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(1346) へのコメント一覧
前半桜木にやられる2年生
安西先生の支持で角田がミッチーと変わると
当時ジャンプシュートができなかった桜木はミッチーに何もさせてもらえなかったことを思い出した。
桜木楽しいだろうな
あの時とは違うよね
三井見せてくれ
今の三井は、あの時の流川と比べてどうなのか?
まあ、少なくとも、ポイントガードの経験のある河田兄ですらも、今の桜木の動きは、自分には無理だと言うのだから、桜木が異次元の進化を遂げているのだけは、確か
この先あるであろう、米国のトム・マイカンとの対決では、この俊敏性と野生の勘がキーポイントになるのかもね
ちなみに、「さあ、点差を詰めるぞ!!!」が、ペイサーズファンのものなら「点差を離すぞ」では?
残念ながら、ここのファンはそういうシチュエーションを描き楽しんでますよ👍
だから、奥が更に深いんです。
直接もらいに行け!
深津から手渡しだ!
桜木、三井、どっちも勝て!!!
俺はそれが頭の中で再生されてるよ
読んでてニヤニヤが止まらない
更新ありがとうございます。首を長く長くして待ってました🎵
ミッチー、花道のプレーはもちろん、桜木軍団のバスケ愛?湘北組愛?花道愛?はどんどん熱くなってますね。
二人とも負けてほしくないけど勝負だからなぁ。
しかし、花道はとんでもない選手になってしまった。止められるのは彼だけかな?
待ちくたびれましたよ笑
東京ペイサーズVS横浜ネッツ、ペイサーズが6点リードの中、ここで三井寿VS桜木花道の我々が求めてたのがきた〜!流石宇野監督!持ったら止められない、それをとめるため花道が抜擢される、それを応援する木暮さんと彩子さんや晴子さん、木暮さんの三井への気持ちめちゃわかる!三井がフリーになろうとあらゆる手段を使うが花道がしっかりと見極め🏀が渡らない!スクリーンをうまく使い神同様フリーになる天才だが、花道が抑える!そんな中、森尾のスリーが決まり再び12点ビハインドのネッツ!ミッチーはこのままでは終わらないはず!堀田番長応援と深津がもっと周りを活かしてくれるはず!諦めたらそこで試合終了なので頑張ってほしい!桜木軍団が、しっかりと試合を分析してるのが微笑ましい!頑張れネッツ!
ついに直接対決ですね!
以前桜木に抑えられたことで、三井も世界基準の桜木プレーをどう攻略するかは考えていたと思うので、是非活躍して優勝してほしい…
ただKさんの考える熱い展開にも期待しています。
お身体気を付けられてくださいね。
次回も楽しみに待っています。
原作、陵南戦の前とは全く逆の構図になったのか。
三井もこの試練を乗り越えるだろうな。
諦めの悪い男だからな。
三井がこのディフェンスを乗り越えて優勝するのか桜木がストップし続けて優勝するのか全く読めません。
個人的には桜木を乗り越えた三井をさらに桜木が乗り越えて海外スカウトの目にとまればなと思ってます。
攻防がとても熱いです。
最終的に三井+深津の連携が桜木のディフェンスを超えるも、東京側の代表組の底力で追いつけず…という展開かなぁと思いました。
いつも想定を超えてくるので、気長に更新を待ちます!
確かにそれはある!
桜木もインハイ優勝した設定だし、あのメンバーだと、あとは流川と三井だけ。
買って優勝したらプロでもMVP、負けて準優勝でも新人王は取れるのかもですね。
流川はインハイ優勝してない設定?
多分、やる気になればPGの動きもできる。
丸ゴリもシューターじゃないけどある意味それに近いかな。
点差は大きいが、まだ時間はある。
この先どうなるのかな。
私は三井に頑張れって思ってしまいます!
(別件ですが、サッカーW杯オランダ戦 日本頑張れーー!!)
(別件ですが、サッカーW杯オランダ戦 日本がんばれー!!笑)
だが、ゲームまで相手に渡す気はないんだ)
このモーリーの心の声は
原作の山王工業戦の赤木のやつがモデルかな
おそらく現段階でオレは河田に負ける
でも湘北は負けんぞ
流川も一緒にインハイ優勝してましたね笑
出番が少ないので勘違いしてました笑
花道にとっては何よりも大きな力になると思うので。
いいなあ、これ。
原作を思い出す。
◯三井寿 あきらめの悪い男
それかはじめから持つためにポイントガードやるか
さぁどうなる
三井が練習の紅白戦で桜木をシャットアウトしてた頃を思い出すと、感慨深いですね。どちらもスラダンの魅力を体現する重要キャラである以上、最後は気持ちの良い痛み分けで終わってほしい。この先も期待します!
こっからまたミッチーが大爆発して、
最後もつれて
ラスト桜木かミッチー(多分ブザービーター的にはミッチー)
かと思いきや、
深津がポンって2点とって、え?!終わり?!とか
なりそう😊
あの日、湘北が初めて全国行きを決めたシュート、誰かを。
オレは決めたよ
卒業したら、横浜に行く
2人で全国制覇だ